~最新ニュースから~【薬局は、薬剤師教育をします】
厚生労働省は調剤薬局に患者の健康管理により深く関与する「かかりつけ薬局」としての機能を求めており、顧客の相談に応じる薬剤師の能力向上も同時に求められています。また、高齢化に伴う医療費の膨張で薬の販売価格への値下げ圧力は毎年強まっています。
調剤薬局は、外部との価格交渉や事務作業に割く時間をいかに減らすかは、中小の調剤薬局にとって共通の課題となっています。
これらを同時に薬局をサポートし、大きく事業を広げているのがメディカルシステムネットワークです。中小調剤薬局の医薬品卸との価格交渉だけでなく、在庫管理や発注など日々の事務作業まで支援しています。
また、独自に薬局「なの花薬局」を展開し、その他事業加盟店数は2020年3月期末時点で全国に5000店を超えています。
薬剤師としては、転職先の薬局で就職後、自分の技能はどの様に活かされるのか、延ばされるのかまた、薬局がどのように事業を展開しているのか、気になるところだと思います。
転職する際には、転職先の環境もさることながら、薬局の経営業況も確認することが必要でしょう。
~最新ニュースから~【アンサング・シンデレラ放送日 決定】
7月16日(木)よる10時より、ドラマ<アンサング・シンデレラ>(フジテレビ系、木曜午後10時)のスタートが決定しました。
当初、4月9日(木)よる10時より、スタート予定でしたが、コロナ禍で撮影が中断し、初回放送日も延期となっていました。視聴を待ち望む多くの方からの問い合わせがあるなか、感染対策が十分になされた状態で撮影が再開していました。
また、放送が延期中、5月14日から毎週木曜にフジテレビWEBサイトでは、女優の石原さとみさんが、連続ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」の主人公で、お団子ヘアがチャームポイントの病院薬剤師の葵みどりに扮(ふん)して、薬にまつわるさまざまな役立ち情報を紹介する動画「お薬講座」が公開されていました。
「お薬講座」は「薬と水以外の飲み合わせ」、「薬を飲む時間とタイミング」、「目薬のさし方」と題しです。6月4日が、最終回「お薬手帳の大切さ」と題し、石原さん扮するみどりが「病気や自分の体を守るためにとても大切な情報が書かれたもの」と、その大切さをレクチャーしています。
「お薬講座」が最終回とは、惜しまれますが、ドラマは、待ち遠しいですね。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、調剤薬局の収益が大幅に落ち込み、経営が悪化していることが懸念されています。これは、患者が受診を控え処方箋を受け取る回数も減り、薬剤師の技術料に当たる調剤報酬が減少したことが響いるようです。
ニュース:コロナで経営悪化…薬局も倒産!? 薬剤師の調剤報酬の減少影響か
しかしながらドラマを通し、かかりつけ薬剤師の大切さが、広まることができたらうれしいですね。
~最新情報~【薬剤師も知っておきたい、電子薬歴比較】
厚生労働省は昨年四月、薬剤師が最終的な責任を持てば、医薬品を取りそろえるといった一部の行為を、薬剤師以外ができるとする内容を各都道府県などに通知。薬剤師の業務の重点を、薬の管理をはじめとする「対物業務」から、服薬指導などの「対人業務」に移すよう促しています。
薬剤師が、「対人業務」に時間がさけるように、対策として電子薬歴を導入する薬局さんが増えています。また、一つ前の記事でも、今後より、薬剤師にとって電子薬歴を使いこなすことは、もはや必須なこととなるだろと述べました。
そもそも、電子薬歴とは何ですか?という薬剤師さんも多いかと思います。そこで、ここでは、電子薬歴とは?また、どの様なメーカーのものが市場にあるのか紹介しておきたいと思います。
電子薬歴とは?
電子薬歴とは、医師が発行した処方箋をもとに、レセプトコンピュータと連動させて調剤、指導歴を管理する電子システムです。
レセプトコンピュータとの連動機能を持たせ電子化した薬歴で、主に調剤薬局での利用を想定されています。
電子薬歴を比較するなら?
薬局さんが電子薬歴について調べやすいように定量的データをもとに製品が比較されているサイトがあります。
『電子薬歴比較ドットコム』です。8社の製品が比較されており、クラウド型、オンプレミス型など詳細な情報が記載されています。電子薬歴を知る際には、このサイトを利用するのが良いかと思います。
~最新情報~【電子薬歴のメリット・デメリットとは?】
電子薬歴の普及により、薬局の環境が大きく変更しようとしています。
電子薬歴とは従来、紙に手書きしていた薬歴をパソコンやタブレット端末を通じて電子データとして記録しておくシステムのことです。スマフォの普及に伴い現在では多くの薬局で導入されています。
日本全国には6万店近くの薬局がありますが、現在、すべてを対象にした電子薬歴普及率の調査は実施されていません。このため、正確な数値を算出することはできていません。2015年に日経ドラッグインフォメーションOnlineの薬剤師会員を対象に行ったアンケート調査によると、以下のように、約7割の薬局が電子薬歴システムを採用していたとの結果が得られています。
【日経ドラッグインフォメーション調査】(*)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/dioclub/201510/544077.html
電子薬歴の特徴は、薬局での薬歴を①電子データとして保管され、②保管場所を取らず、③添付文書などの情報にアクセスできます。
また、近年出来るようになったこととして、①グループ薬局内で情報を共有できる、②薬局以外でもタブレット端末で薬歴を閲覧できる、③患者さんの情報に素早くアクセスできること等のメリットがあげられます。
一方で、電子薬歴の課題の課題としては、①費用がかかること、②万全のセキュリティ対策、③パソコン操作に不慣れな年配の薬剤師の方などの対応に注意を払う必要があります。
現在、ICT(情報通信技術)は加速的なスピードで発達を遂げており、これに伴い薬局を取り巻く環境も大きく変化しつつあります。電子薬歴についても今後はますます普及が進んでいくと考えられます。
薬剤師にとって電子薬歴を使いこなす技術は、調剤、監査、服薬指導などのスキルと同様にもはや必須と言えるでしょう。
~最新ニュースから~【病院薬剤師を主人公にした漫画が、TVドラマ化】
漫画<アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり>が、TVドラマ化され、4月9日(木)22時よりフジテレビでスタートします。<フジテレビ木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(初回15分拡大)。>
本作は、日本の連ドラ初となる病院薬剤師が主人公の新・医療ドラマ。石原さとみ演じる葵(あおい)みどりが、患者の“当たり前の毎日”を取り戻すために奮闘する姿が描かれています。
ドラマ「アンサング・シンデレラ」の主題歌がドリカムは、新曲「YES AND NO」
ドラマを通して、かかりつけ薬剤師の大切さが、広まることができたらうれしいですね。
この漫画は、過去のBLOGでも紹介されています。単行本第1巻が2018年11月20日に発売されてから、約1年数カ月でTVドラマ化。
~最新情報~【第105薬剤師試験が実施されました】
第105回薬剤師国家試験が、2020年2月22、23日に実施されました。
受験者数は、約1万4000人で、この数年では受講者数は上昇傾向にあったもの今回は、前回とほぼ変わらない状況です。薬ゼミによると6年制新卒の受験者が約9100人を占めるといわれています。
薬剤師国試予備校大手「医学アカデミー薬学ゼミナール」が全受験者を対象に実施した自己採点の結果、2日時点で平均総合正答率は67.2%と前回の71.1%に比べ、約4ポイント低下していることが分かったことを公表しています。
第103回、104回に比べ、今回は、問題の難易度が上がり、補正を加えた第104回の合格ラインとなっていた65%以上(225点)の得点率を突破した新卒生は75%程度、既卒を含めても66%と低調だったでした。
必須問題の難易度が高く、足切りにかかる受験生は例年よりも多くなりそうです。薬ゼミの木暮喜久子学長は「禁忌肢や解なしなどは考慮していないが、かなり悪い結果」と分析しています。このことから、過去3年間はほぼ7割の合格率で推移している状況ですが、低下することが考えられます。
(薬事日報)
~最新情報~【調剤薬局に電子お薬手帳の導入はゼッタイに必須!?】
電子お薬手帳? あまり聞きなれない言葉ですが、みなさんご存知ですか?これまでは、紙のお薬手帳が主流でしたが、そこに電子版のお薬手帳が加わりました。
電子お薬手帳は、みなさまのお手持ちのスマートフォンなどに、お薬の情報を保管し、紙のお薬手帳と同様に活用するために作られたものです。
【電子お薬手帳の一般的な機能】
- 処方箋の自動送信機能
- QRコードを使った薬情報の登録
- 飲み忘れ防止アラーム機能
- 服薬管理
- 家族など複数人の薬の管理など
これまで紙のお薬手帳には無い機能が、提供されています。
現在、複数の電子お薬手帳開発ベンダーが、患者が無料で利用できるアプリを既に提供しています。https://takts.jp/denshiokusuritetyou-sentaku/
40代までの世代では、既に2008年にはインターネット利用率が90%以上の高い水準にありその多くが、スマートフォンで利用しています。(総務省 インタネットの利用の広がり)
5年、10年先を見据え、薬局経営者の方は、自らの経営環境にあった電子お薬手帳が利用できる環境を整えていくと思われます。薬剤師さんも患者に対応できるよう、自らも利用できるよう準備しておくことをお勧めします。
<メモ>