~最新ニュースから~【薬剤師の平均年齢は?】

 薬剤師が気になる一つに、薬局で業務を行う方の平均年齢ではないでしょうか?

 先の中央社会保険医療協議会中医協)において、2020年度調剤報酬改定に向けた具体的な議論が始まり資料が提出されました。今回の中医協(第424回2019年9月25日)で示された資料<平成28 (2016) 年現在>では、46.0歳

 薬剤師数は、平成18年と28年の比較において、薬局に従事している50歳以上の薬剤師が若干増加しているように横棒グラフ(右下:33.2%から38.7%)で見えますが、これは、薬局従事者が約2.8倍(上部:点線グラフ)にも増加したことが、影響していることが考えられます。 また、50歳以上の年齢階級の方の従事者が多いように見えますが、総務省統計局が示す、他の業務の年齢階級人口と比較しても、大きな開きがあるわけではありませんでした。(下記の図参照)

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参照:<中医協 総会(第424回)資料:調剤報酬(その1)>

 

 今回の中医協で議論が集中したのは、<調剤料の見直し>で、薬局に大きな影響を与えそうです。これまでの改定でも、部分的な見直しはありましたが、今回の議論が実質的な第1弾で、いよいよ大掛かりなものになりそうです。
 厚生労働省は、議論で調剤料の位置づけとして、薬局の業務の流れを示し、主に(1)調剤料で評価している部分(下図①~⑤)と、(2)薬学管理料で評価している部分(下図⑥と⑦薬歴作成)を示しました。加え、「調剤料の割合は調剤技術料の中で、50%を超えているのが現状」と論点を示し、調剤報酬の見直しが必要と議論されたようです。

 

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参照:<中医協 総会(第424回)資料:調剤報酬(その1)>

 

 協議会では、数字だけで議論されているように見えます。薬剤師の方は、現行の調剤報酬の体系や薬剤師の業務に関して理解を深め、調剤報酬全体を見据えた検討の必要性を訴える必要があるかと思います。